2011年11月05日

不思議の扉 時をかける恋 角川文庫

thedoorintowonder-tokiwokakeru_koi.jpgThe Door into Wonder
不思議の扉 時をかける恋
大森望=編
角川文庫





<目次>
美亜へ贈る真珠  梶尾真治
エアハート嬢の到着  恩田陸
Calling You  乙一
眠り姫  貴子潤一郎
浦島さん  太宰治
机の中のラブレター  ジャック・フィニイ/訳 大森望
解説 タイムトラベル・ロマンスの世界 大森望

もしも恋人が自分と違う時間の流れを生きるようになったら?
ずっと昔に死んだはずの少女に恋をしてしまったら?
恋に落ちた相手が、少しだ時間のずれた世界に生きていたら?

100年たっても色あせない恋の話

角川文庫のSF&ファンタジー・アンソロジー『不思議の扉』シリーズの第1弾『不思議の扉 時をかける恋』は、SF短編アンソロジーの『NOVA』シリーズと同じく大森望氏の編集による、SF小説“時間を超えたラブストーリー”を集めた短編集です。
『NOVA』シリーズ 大森望 責任編集/河出文庫

カスヤナガトさんの素敵なカバーイラストも要チェックです!
→ 
Guitar Girls Addiction カスヤナガトさんのサイト

美亜へ贈る真珠 梶尾真治
『黄泉(よみ)がえり』の著者梶尾真治氏のデビュー作SF短編。
「航時機計画」とは、「航時機(こうじき)」に乗せた人間の潜在意識に時代の情報を詰めこんで未来へ送るというタイムトラベル計画。「航時機(こうじき)」は、生きたタイムカプセルとも呼ばれていて、「時間軸圧縮理論」という時間の流れを8万5千分の1に圧縮する理論にもとづく初期形態の「タイムマシン」のこと。と、言っても、「航時機(こうじき)」の中の人間が分子レベルに分解され、未来に行ったり時間を過去へ遡ったりするわけではなく、「航時機」内における時間は機外の8万5千分の1の速度で経過し、乗員の新陳代謝も8万5千分の1になるというシステムで、機外の1日は航時機の中では約1秒に相当。見た目には「航時機(こうじき)」の中に動かない人間が閉じ込められているようなもの。
『航時機』の乗員となった恋人のもとへ、毎日通う「美亜」の物語。


エアハート嬢の到着 恩田陸
ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』のオマージュとして書かれた5編の連作形式の時間ロマンス、恩田陸『ライオンハート』に収録されている作品の中の1編。ハッピーエンドを期待しながら、続きの物語を読みたくなりました。


Calling You 乙一
携帯電話を持っていない女子高生のリョウ。電話をかける相手も、電話をかけてくれる友人もいない。想像で作り上げた白い携帯電話。ある日、何かの電波を受信して、着信を知らせるメロディーがわたしの頭の中にだけ流れていた。

ありえない。何かの間違いだ。

空想の携帯電話から聞えてきたのは・・・
幻聴?それとも、自分が作り出した別の人格?
「嘘の携帯電話」が1時間違いの世界をつなぐ、リョウとシンヤの物語。
→ 
きみにしか聞こえない ― CALLING YOU ― 乙一 角川スニーカー文庫


眠り姫 貴子潤一郎
大森望氏の解説によると、貴子潤一郎『眠り姫』は梶尾真治『美亜へ贈る真珠』へのアンサーソングともいうべき切ないラブストーリーです。と紹介されていました。
激しい新陳代謝、エネルギーの消費による疲労、生命維持のために眠り続ける「眠り姫」。ひとたび眠るといつ目覚めるかわからない彼女との一瞬の再会を待つ恋。
次に彼女が目醒めるのは・・・


浦島さん 太宰治
助けた亀に案内されて、竜宮城にたどり着いた浦島さん。
やがて竜宮に飽きてしまって、陸上の生活が恋しくなった浦島は竜宮を去ることに。暇乞いを告げる浦島に乙姫から渡されたまばゆい光を放つ小さな二枚貝の貝殻。

年月は、人間の救いである。
忘却は、人間の救いである。

太宰治氏がギリシャ神話に登場する「パンドラの箱」を引用しながら、「竜宮のお土産」の謎に迫ります!


机の中のラブレター ジャック・フィニイ/訳 大森望
書き物用の机にと、値段が安くて、手頃なサイズのアンティーク机を購入した主人公は、古い引き出しの中に1通の手紙を見つけます。

僕たち二人は、空間じゃなくて、あいだに横たわる歳月によって隔てられている。

違う時間を生きる相手との文通。
岩井俊二監督映画『Love Letter』やキアヌ・リーブス主演でハリウッド映画でもリメイクされた韓国映画『イルマーレ』にも登場する「時を超えた文通」スタイルの原形と言われている古典SF小説。
→ 
イルマーレ / THE LAKE HOUSE ワーナー・ブラザーズ


<不思議の扉 シリーズ>
不思議の扉 時をかける恋
不思議の扉 時間がいっぱい
不思議の扉 ありえない恋
不思議の扉 午後の教室


knock knock,
may I come in?


ミユウ

posted by ミユウ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 不思議の扉シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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